アメリカ人に京都のイタリアンレストランで口説かれた話です。
行き付けのイタリアンレストランによく来店される黒人のアメリカ人でした。
すごく気さくな方で、自分やスタッフの方ともすぐに打ち解けてフレンドリーな会話をしていました。
会話といっても相手はほとんど日本語がしゃべれず、また私やスタッフの方もほとんど英語がしゃべれないので難しい話や長時間話すことはできませんでした。
相手の方は50歳前後で、当時の私は20代後半でしたが私もコミュニケーション能力は高く、英語がしゃべれないからといって気後れもしなかったので、スタッフの方が困ったように曖昧に対応しているのを見ると進んで話しかけに行っていました。
その方から君は美しいだとかすごくキュートだといったことを頻繁に言われるようになりました。
外国の歌詞に出てくるような誉め言葉で、恋愛経験も少なく、お調子者で三枚目の役柄ばかりだった自分は少し浮かれてしまっていました。
海外の方はこういったお世辞を日常的に言うもので、本気で言ってもらえてるとはつゆほどにも思っていませんでした。
しかし最初は誉め言葉だけだったのが、段々手を握る、肩を抱く、背中などを撫で回すといった風に変わってきておかしいなと思い始めました。
よくよく考えれば、このまま君の仕事が終わったあとどこかへ行こうだとかそういったことを言われてたようなのですがいかんせん英語が分からないのでそのときは曖昧に笑ってしまっていて、それが肯定に見えたのかもしれません。
お手洗いに立ったときその方が一緒についてきていきなり抱きつかれました。
耳元で話されたり舐められたりしてそのときは本気で嫌悪感をいだきました。
慌てて席へ帰り、馴染みのスタッフさんに事情を話すとあとから帰ってきたその方に、この女性は彼氏がいらっしゃるのでといったことを拙いながらも説明してくださり、その方は私に謝って帰っていかれました。
お店の方からも謝っていただきましたが軽率な自分の言動をかなり反省した体験です。